2017年09月12日

パン・ド・ロデヴ講習会と食べて楽しむ会in佐賀

2017年09月05日
「技術講習会」と「食べて楽しむ会」in 佐賀

ロデヴの会 活動報告
2017年9月5日(火曜) 佐賀
第29回技術講習会と第41回食べて楽しむ会 開催


夏の暑さが行きつ戻りつしていた9月初旬、九州は佐賀でロデヴの会を開催しました。講師の金林達郎さんと事務局2人は「初佐賀」にワクワク。佐賀空港から街中までは見渡す限り平らで広い農地が広がり、街は静かに落ち着いた趣で、とても暮らしやすそうなところです。

今回、受け手となってくださったのは、地元で10店舗のベーカリーと4店舗の洋菓子店、そしてレストランも営む「むーらんるーじゅ」の石井利英社長。素材にこだわりたくて、近年、自らの手で平飼い養鶏を始めたとの話には仰天してしまいました。

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今回の会場となる石窯ベーカリー「むーらんるーじゅ夢咲店」&レストラン「サーグラ」は、JR佐賀駅から車で数分ほど離れた静かな住宅街に建ち、オープン前から人が並ぶ人気店。到着した9月4日は、営業中の店に裏からおじゃまして、翌日の準備を兼ねて社内スタッフのミニ講習会。そして翌5日(火)は、いよいよ第29回技術講習会と第41回目の食べて楽しむ会です。

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今回はパン・ド・ロデヴのほかに、「いいタネは酸っぱくないんだ」という実体験のためにと「ベルリーナ・ラント・ブロート」、そして製パンの基本を一から見直すためにと「イングリッシュブレッド(食パン)」もテーマでした。参加者に積極的に生地にさわらせ、丸めさせ、その動作の意味を説明する。参加者はドキドキしながらも、一時も目が離せない講習会でした。

金林さんのロデヴは、フランスパン用に仕込んだ生地から一部をとりわけ、塩、ルヴァン、水を加えていく「小さな店でも、少量でも作れること」を最優先にした製法です。何度めかの講習会参加だったベーカリーの方が「今日のを見て、やっとうちでもロデヴが焼けると思ってうれしくなりました」。



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パテにハム、ソーセージにスープがあれば・・・
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熊本産ミルクから生まれたチーズの数々    

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乾杯の音頭をとる丸菱の田口さんと、講師の金林さん

午後14時、いよいよ焼き上がったロデヴを囲んで「食べて楽しむ会」の始まりです。
いつもながら「パンが主役の会ですから」「まず最初に、ロデヴはプレーンだけの味から体験してください」と、事務局・松成が声をかけ、待っていただいたところで乾杯。ご発声は、この会の実現のために2年の時を費やして準備してくださった丸菱の田口洋一郎さんでした。
お料理は石井さんの「サーグラ」が用意してくださった3種類のスープにフレッシュなサラダ、丸菱さん協賛のシャルキュトリーの数々にスモークサーモン、さらには熊本のミルクだけで作るチーズの数々。そのほか日仏商事、日本製粉、日清製粉、大陽製粉各社様よりたくさんの協賛のもと、焼きたてロデヴのプレーンのお替りがひっきりなしです。

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途中、このパンを知って以来、独立するときにはぜひ作りたいと思っていたという金林さんが、夫婦だけで回すミニベーカリーでもレギュラーの座を守ってきたロデヴの魅力、生かし方を話し、続いて事務局の塚本さんから南仏ロデヴの町のこと、パン・ド・ロデヴの歴史、今日の日本にまで来た経緯などをお話すると、皆さんは「そうだったのか」と大いに納得されました。

参加者は、去る7月の熊本の展示会で初めてこのパンに出会って感動したのでと友人を誘って
長崎から来られた方、作り方が気になってと大分、熊本から来てくださった方。もちろん地元の佐賀、お隣の福岡からもたくさんの方がお見えになりました。
「パンの美味しさが、突き抜けています!」「パン職人の方々の意識の高さを感じました」
とうれしい感想をいただき、ファンがまた新しい場所で増えました。

会場をご提供くださったむーらんるーじゅ石井社長、ご縁を結んで全面的にバックアップしてくださった丸菱の田口さん、またお手伝いに熊本から来てくれためるころの原田雅之さんとカネカの山崎隆二さん他、たくさん方々のご協力、心より感謝いたします。ありがとうございました。

(報告:松成容子)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 16:16| Comment(0) | 日記

2017年08月03日

熊本盛り上げ隊パート3

「熊本盛り上げ隊パートV」に行ってまいりました。


7月4日(火)、5日(水)と、熊本県益城町の「グランメッセ熊本」で開催された【丸菱 食品機械と原材料 総合展】に行って参りました。前夜から近づいていた台風は4日朝のオープン時間に合わせるかのように現地を直撃。風も雨もまさしく【嵐】。窓越しに見える木々は、強風にへし曲げられ、街路樹や電信柱がいくつも折れていると、入場者の方々から聞きました。
それでも中は大賑わい。「パン・ド・ロデヴ」のブースでは、前日から焼いていた在台湾会員の野上智寛シェフのロデヴをリベイクして試食していただきました。
さすがに皆さんプロだけあって、手を伸ばすのは「何もつけないプレーンなロデヴ」。試食して「うあぁ、うまいっ」。好調な滑り出しでした。
なお、当会から出向いた隊員は、作り手に明石克彦氏、大橋哲雄氏、試食の呼びかけ人は事務局の塚本有紀と松成容子でした。

<今回は、(株)丸菱さんの展示会場内で、ロデヴをPRしてきました!>

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会場は、地震後の全体復活オープンを7月1日に果たしたばかりの「クランメッセ熊本」。数日前にはジャニーズの「嵐」が来たと話題になっていました。

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明石さんは、別のコーナーで「シュトレン」の講習会とダブルの受け持ち。
大橋さんは、プレーンのほかにマンダリンオリエンタル東京内でレストランに出しているというオリーブ入りロデヴも披露。人気のため2日目はさらに増産体制。
隣の大陽製粉さんのブースの窯をお借りしての実演でした。

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焼き上がったロデヴが棚に並ぶのは一瞬。あっという間に試食に、お土産に、と手が伸びていったのです。

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松成と塚本は、試食作りに追われっぱなし。
スライスして、希望者にはバター、ベビーリーフ、ハム、チーズを乗せると色合い美しくかわいらしいオープンサンドの出来上がり。昼時間になるとしばらく人だかりが・・・・。「それでも、これ、パンがおいしいからおいしいんだわ」という声を聞いて、ニンマリしたことです。

チーズは、世界チーズ商会さんから「プチブリー」を、株式会社マースさんからは、九州産のミルクで6か月熟成させた「益城」という甘味とうま味が濃厚なセミハードタイプの協賛をいただきました。

ロデヴの認知度は思ったより高く、プロのベーカリーの方は、試食して味を確かめ、資料を集め、作り手に質問。「うちもやってみたんですけど、こんなふうに焼けない」「やりたいんですよね」
また、専門学校の生徒さんらしき若い方々は「え、え、なに、なに、これ。おいしいっ」「あっちで、すごくおいしいフランスパンやってるって聞いたから来ました、ここですか」とどんどん笑顔が広がりました。
専門学校の先生方ももちろんご存知。じーっくり資料をめくり、味を確かめうなづいていました。

9月5日の佐賀開催のご案内にも反応は高く、早々に予約も入ってきています。


5月の仁瓶さんの一人盛り上げ隊、そして今回とあわせて、ロデヴの会員の皆様にはたくさんのご寄付や協力をいただきました。現地から何かお返しできるものが送れないかと検討しましたが、大騒ぎの忙しさの中、対策が取れず、この報告文を持ってお礼とさせていただきます。本当にありがとうございました。また、今秋、あるいはそれ以降も引き続き、熊本、そして今心配の絶えない九州になにかできないか、考え続けていくつもりです。皆様からのご支援の残金は、そのときの活動にも反映していきたく思っています。








<あの地震から1年、熊本のいまを見てきました>

熊本入りした7月3日は晴天。飛行機の眼下の景色からブルーシートが減り、手入れの行き届いた鏡のように光る水田と、森の力強い緑がまぶしく目に入りました。
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空港から最初に向かったのは、今回の舞台を提供してくださった益城町の(株)丸菱の本社。入れなくなった社屋脇のプレハブで懸命に仕事をしている方々の姿と、窓に貼ってあった「がんばるばい熊本」の文字には胸打たれる思いでした。

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その後、昨年の大被害からそれでも立ち上がると宣言した南阿蘇の「めるころ」へ。昨年7月の「熊本盛り上げ隊」の置き土産か、ハード系のフランスパンやライ麦の入ったドイツパンなど、食事パンが増えていました。人の往来はGWこそ地元の様々な催しで賑わったものの、平日は厳しいとか。

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熊本市内からの道は刻々と改修されています。でも肝心の「阿蘇大橋」の再開通には5年はかかる。ただ、その代替えとして小さいながらも「長陽大橋」が今年9月に出来ると聞きました。この橋が完成したら、ぜひ大々的にニュースにあげて客足を呼び込んでほしいものです。

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車を走らせていると、突然目の前に山崩れのあとが。地震の爪痕には、いたるところで出会いました。現地の方々はこれを日常としてくらしていらっしゃる・・・。

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大きな音を立てて落ちた阿蘇大橋。この日も復旧のために、向こう岸でたくさんの人と重機が動いていました。


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緑の並木が続く東海大学キャンパス入り口。その向こうに取り壊しを待つアパートが見えます。


市内の「熊本城」は、復旧工事の様子も観光資源にして積極的なアピール。頼もしい!!
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夏休みと言わず、秋休み、三連休にはぜひ、熊本をたずね、出来ることなら車でも走ってみてください。
熊本の皆様が、一日も早く安らかな気持ちで暮らせる日が来ることを願ってやみません。                (報告 松成 容子)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 19:46| Comment(0) | 日記

2017年05月31日

食べて楽しむ会@能登

ロデヴの会 活動報告
2017年5月9日(火) 能登・門前町

□第39回「食べて楽しむ会」開催
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会場となったレストランふらんじゅ。右手前がワイナリーの建物、さらに右奥にパン工房


 第39回の「食べて楽しむ会」を能登・輪島市門前町のレストラン「ふらんじゅ」にて開催しました。講師は仁瓶利夫さん(ラトリエ・ドゥブテイユ)です。ここは海に面した傾斜地を切り開き、ぶどうの木を植え、育てたぶどうからワインを作り始めたハイディワイナリー併設のレストランです。1年前に完成し、パン工房もできました。オープン時に仁瓶氏がパンを指導に行ったことから、今回の開催となりました。参加者は各地から集まった当委員会会員だけでなく、能登の飲食関係者などたくさんの方がおいでくださり、30名を超えました。
 レストランは全面ガラス張りで、はるかかなたまで日本海が見渡せます。また眼下にはハイディワイナリーのぶどう畑も広がり、まさしく絶景! 別天地に来たような心持ちになりました。

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仁瓶さんによるパン・ド・ロデヴ、パン・ド・ロデヴ・フリュイ、パン・リュスティック、1930年代のバゲット、パン・オ・ルヴァン(丸形)

 さて代表理事松成の挨拶のあと、仁瓶さんがパンについて説明し、齋藤壽さん(美瑛料理塾/ふらんじゅ料理顧問)が乾杯の音頭を取ってくださいました。(齋藤さんはこの日のために北海道の美瑛からかけつけてくださっています。レストランの場所の選定、設計の段階からこのプロジェクトに関わり、ようやくここまで来たと感慨深げでした)。そしていつものごとくパンだけをじっくり味わう時間です。
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「今日は大きなパンを囲み、仲間とともに分け合って食べる喜びをぜひ味わってほしい」と話す仁瓶利夫さん

 料理は松田美穂子シェフ率いる「ふらんじゅ」のスタッフが準備してくださいました。
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レストランから車で5分のところで飼育されている七面鳥を使ったバロティンヌ(詰め物をした鳥の冷製)、漁港から揚がったばかりの魚を使ったサラダ、イワシとじゃがいものガレット、鯖のクール・ブイヨン煮、近隣の野菜を使ったピクルスなど、能登産の豊かな食材がふんだんに使われた料理でした。また3年前の神戸での「パン・ド・ロデヴを楽しむ会」の際に松田シェフが再現した「仁瓶家のおから」が今回再び登場し、参加者を喜ばせました。
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能登産の食材をふんだんに使った料理の数々。スタッフがきびきびと、楽しげに準備、サービスしてくださいました。



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 食事のあとにはまず松田美穂子シェフが、齋藤さん、仁瓶さん、吉田英明さん(京都「リンデンバウム」)を紹介し、それぞれの方とのつながりについて話されました。そしていよいよトークショーです。齋藤さんが「料理王国」を創刊された頃の話しに始まり、三氏がそれぞれの仕事に傾ける思いや、昨今の食業界事情についての討論が繰り広げられました。参加者(料理人)からの「あなたにとって『おいしい』とは何ですか?」との難しい質問を受けて展開された話は、各氏の職業観や人生論にも通じる話であり、参加者を深く頷かせるものでした。
 最後にハイディワイナリー代表の高作さんよりご挨拶があり、余韻を噛みしめつつ、日本海に落ちる夕日を背景に散会しました。

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たくさんの方々のご縁と協力で会が実現しましたこと、感謝の思いでいっぱいです。心に残る会をありがとうございました。
(報告:塚本有紀)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 14:40| Comment(0) | 2016年度