パン・ド・ロデヴを食べて楽しむ会@ブロートハイム(東京・世田谷)にて
■ 第47回「食べて楽しむ会」開催
特別な暑さが続く2018年夏。ロデヴ6年目の東京最後の会は、全国でも最もホットな会が繰り返されるベッカライ ブロートハイムでにぎやかに開催されました。
「ここのところうまく行かないんだ」と、ロデヴを前に、のっけから正直な作り手の明石克彦さん。この人をして、このキャリアをして、その難しさを見せ付けるパン・ド・ロデヴです。でも、初めて参加の「食べるよ」会員さんは「そんなに毎日考えてパンを作っているなんて、ここに来て始めて知りました」と。
はい。確かにご本人は考えておいでですが、私たちにとってはこの日も「間違いなく美味しいロデヴ」でした。
そう、このロデヴの会は、もともとその食べ物を作った人がそこにいて、いっしょにテーブルを囲み、どーだこーだと、食べながら互いが会話をする贅沢を味わっていただくのも趣旨の一つです。それは幼い時は家族と、大人になってからはプロの作り手と一般の食べ手。
どちらにしても距離感が近いほど食べ物は美味しいものです。
そうはいっても、絶対座らない明石さん。皆さんの間をあっちにこっちに、サービスしたり、話をしたり。おもてなしに大忙しの様子でした。そして、それが明石さんにとっても一番うれしいことなのだそうです。


さて、この日のメニューは、心地よく冷えたキャロットとじゃがいもの冷たいスープ、しゃきっとしたフレッシュサラダ。そしてほかには・・・。

パン・ド・ロデヴ プレーン まずは、これを一口、で乾杯です。
パン・ド・ロデヴ オリーヴ 7月10日からの新作!! お店にも並んでいます。

パン・ド・ロデヴ ノア(右) たっぷりのクルミが、芳醇な味わい。
パン・ド・ロデヴ フリュイ(左) グリーンレーズンとオレンジカット、そしてクル
ミも入って自然のあまみがたっぷり。この一切れが、ロデヴの会の「デザート」を演じてくれます。

青かびのロックフォールと
じゃがいもをロデヴに
タルティネした大好評の逸品



この日のメインイベントともいえるのが、シーズン先取りのラクレット。メニュー発表の時は思わず拍手が巻き起こったほどです。
みれば、1〜2人用のかわいいラクレットオーブンが各テーブルに並びます。側面には牛の姿がくりぬかれ、中には大型ロウソク(固形燃料とは違います)が3個。この魅力的な姿に女性たちは同じものが買えないかと、入手先確認に一生懸命でしたが、答えは意外にも「ブロートハイムで売ってます」でした。
小さなフライパンにスライスされたフランス産チーズのラクレットをのせて溶かし、ロデヴですくうと、ぐーーんと糸を引いてロデヴの美味しさもマックスです。
明石さんは「これ、一人焼肉もできるんだよ」とにっこり笑いながら、教えてくれました。
(事実、明石さんはやっている、とはブロートハイムのスタッフ談)。

食べる喜び、しゃべる喜びを満喫した後半は、それぞれの思いや自己紹介がありましたが、それが終ってもさらに続くおしゃべり、おしゃべり。ロデヴが知られるようになり、それぞれの近くのお店のロデヴ、作ってみたロデヴなど話題は尽きず、3時間の予定が3時間半になっても、なおも名残惜しい晩夏の夜でした。
(報告:松成容子)