2022年03月01日

「地域におけるパン屋の役割」オンライントークショー

2022年2月21日

明石克彦さん、金林達郎さん、大村田さんによるオンライントークショー 「地域におけるベーカリーの可能性」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、ロデヴの会をスタート時からひっぱり、支えてくださっている作り手 3 人の方にご 登場いただきました。
ブロートハイム 明石克彦さん
スクリーンショット 2022-02-27 21.04.06.png

お店のコンセプトは「パンの故郷 いつまでも食べ続けられる素朴な味わいのパンをつく る店」。

スクリーンショット 2022-02-27 21.01.14.pngスクリーンショット 2022-02-27 21.01.23.png
店の前を通る人のために、パンの道具をディスプレイしたり、飲み水を置いたり、夕方には 灯やヒーターをつける。かと思えば学区を超えて、3 つもの中学校からの体験学習を毎年受 け入れるという地域密着型で 35 年に及ぶ人気店を維持されてきました。ロデヴが定番なの はもとより、食事パンの人気も高い。それは世田谷区だからではなく、あえて食事パンを好 んでくれるように発信し続けたこれまでの日々を語ってくださいました。


ボワドオル 金林達郎さん
スクリーンショット 2022-02-27 21.03.02.png
お店のコンセプトは「あなたのテーブルの近くでパンを焼く」 街のベーカリーからスタートして、フランス三ッ星レストラン日本店のパンづくりを担い、 続いて世界の要人を迎えるホテルでベーカー長を経てきたうえでの終着点に住宅街のベー カリーの道を選んだ人生。まさしくその気持ちがこのコンセプトに表れています。

スクリーンショット 2022-02-27 21.03.51.png

パンは日常のモノであればいいと悟ったパリでの思い出話は印象的でした。


昨年末、惜しまれながらも店を閉じられましたが、それまでの約 10 年、地域の人々をパン についてだけでなく、店に来るマナーも含め「教育」されていたエピソードに心の中で拍手 していた人もいたはずです。こんなことができるのも金林さんならではです。

スクリーンショット 2022-02-27 21.03.30.png


マイピア/ヴァンダラスト 大村田さん
スクリーンショット 2022-02-27 21.04.27.png
実家を二代目として継ぐ迷いも持ちながら、一念発起して店をリニューアル。親世代のやり 方、お客様、そして今の時代、今のお客様。年代ごとの違いに対応しながら『地域の縁側』 でありたいと、「体験と学びの場所」づくりに着手していらっしゃいました。
スクリーンショット 2022-02-27 21.04.44.pngスクリーンショット 2022-02-27 21.05.01.png

子どもたちを招いたり、自力でパンフェスを成功させたり。かと思えばお店でコンサートや 寄席までやってしまう企画力と実行力。「体験と学び」のコンテンツをどんどん増やしなが ら「ヴァンダラスト大学」と称して、固定ファンも確実に増やしていくストーリーをばく進 中でした。
スクリーンショット 2022-02-27 21.05.32.pngスクリーンショット 2022-02-27 21.05.42.pngスクリーンショット 2022-02-27 21.05.55.png
三人それぞれのお話の後、後輩大村さんから先輩に質問したり、先輩ベーカーの明石さん、 金林さんから若手にエールが送られたりと、画面を通していながらも温かい交流が繰り広 げられました。
三者三様の地域に根差したコミュニケーションのお話を聞いていると、アフターコロナも 大丈夫と、明るい気持ちになった方も多かったと思います。

報告: 松成 容子



以下ご参加者のみなさまよりの感想です。


スクリーンショット 2022-02-21 16.03.03.png
食べるよ会員 YNさん(高山市)
本当に楽しかった!
今のパン業界の礎を築き牽引してきた方々のお話と、これからのリーダーのお話、とてもよかったです。
そして目指すところはみんな一緒なんですものね。
主人がいちいち横で相づちを打ったり、喜んでコメントを発するのでうるさかったのですが、とてもいい刺激になったようです。何しろコロナで雪深い山奥に閉じ込められたまま2年がたってますので、情報や人との接触に飢えてますから。
いい機会を与えて頂き、ありがとうございました。これからも期待しています。


食べるよ会員 TFさん(東京都)
貴重なお話を聴けてとても良かったです。明石さんのパン屋としての地域の方との関わりの話、金林さんのホテルやレストランのベーカリーと街のパン屋の違いの話や大村さんのお店のファンを作るためのイベントの話が特に印象的でした。また、コロナ禍におけるパン屋のお話もとても興味深かったです。
僕も現在、街のパン屋で働いているので、今回のセミナーでお聴きしたことを踏まえて、自分にできることを考えていきたいです。
またこのような機会があれば参加させていただきたいです。
ありがとうございました。


TEさん 食べるよ会員(東京都)
ゲストの明石さん、金林さん、大村さん、それぞれの思いや、取り組みを写真を用いたり、スライドでご紹介されてとても分かり易く拝見いたしました。
 メインであるトークも個性的で、暫くお会い出来てない事もあり画面に映し出される皆様のお顔が懐かしく感じられました。お元気そうで何よりです。
 オンラインセミナーは初めてでしたが録画で再生出来るのが嬉しいですね。
 

食べるよ会員 CMさん (東京都)
昨日は貴重なオンラインセミナーに参加させて頂きありがとうございました。
画面上ではありますが皆様のお元気な姿を拝見、勇気づけられました。
地域に根差し、地元の皆様に愛されるベーカリーだからこそ
何があっても長く存在していられるのだと改めて感動しました。

夜のブロートハイム、夜道を歩いてきたらその明かりと温かさに心がホッとすると思います。明石さんの優しさと心意気が感じられ、美味しいパンの提供だけでなく、こうした気つがいが無くてはならない存在として愛される要因だと実感しました。

金林さんお元気そうでよかったです。
昨年末本当に閉店してしまったのですね。
残念ですが、自分が描いた目標を達成され、そのすがすがしさが笑顔に表れていて楽しいお話をうかがえました。次の人生も楽しみです。

大村さんが新しい店にリニューアルしたと聞いてはいたのですが、
あんなに素敵なお店になっていたと知り、驚きました。
パンをつくって売るだけでなく、地元の人々とのふれあいの場として
お店の存在力を高める工夫に驚きました。
しかも「大学」としてきっちり作り込んでおられることに感心しました。

松成さんの素晴らしい取材力と司会力であっという間の90分でした。
大変勉強になりました。あらためてパン屋さんが持つ力に圧倒されました。
ありがとうございました。


YMさん(埼玉県)
明石さん、金林さん、大村さん、
みなさん、ただパンを焼いて売る、だけでなく、
パン屋さんとして、パン作りを通して、常に社会の一員としての役割を果たそうとし、
地域のコミュニティー作りをしていらっしゃると、感じました。
そのことに感動し、元気と希望をもらいました。
そして、大先輩である明石さん、金林さんが、若い世代の方々に対して、温かい気持ちをもって、期待をよせていらっしゃるのも、すてきだな〜と思いました。

金林さんの楽しいトークは健在で、最後はお顔も拝見できてうれしかったです!
千葉までぜひ足をのばし「ポワドオル」を訪ねればよかった・・・!とつくづく悔やんでいます!!

明石さんのお店「ベッカライ ブロートハイム」には、ぜひ近いうちに伺いたいと思います。

大村さんのお店「ヴァンダラスト」は遠いですが、ぜひ行ってみたいと思います。

貴重な会をありがとうございました。
録画配信がなかったら、参加できませんでした。ありがたかったです!

posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 13:47| Comment(0) | 2021年度
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: