2017年08月03日

熊本盛り上げ隊パート3

「熊本盛り上げ隊パートV」に行ってまいりました。


7月4日(火)、5日(水)と、熊本県益城町の「グランメッセ熊本」で開催された【丸菱 食品機械と原材料 総合展】に行って参りました。前夜から近づいていた台風は4日朝のオープン時間に合わせるかのように現地を直撃。風も雨もまさしく【嵐】。窓越しに見える木々は、強風にへし曲げられ、街路樹や電信柱がいくつも折れていると、入場者の方々から聞きました。
それでも中は大賑わい。「パン・ド・ロデヴ」のブースでは、前日から焼いていた在台湾会員の野上智寛シェフのロデヴをリベイクして試食していただきました。
さすがに皆さんプロだけあって、手を伸ばすのは「何もつけないプレーンなロデヴ」。試食して「うあぁ、うまいっ」。好調な滑り出しでした。
なお、当会から出向いた隊員は、作り手に明石克彦氏、大橋哲雄氏、試食の呼びかけ人は事務局の塚本有紀と松成容子でした。

<今回は、(株)丸菱さんの展示会場内で、ロデヴをPRしてきました!>

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会場は、地震後の全体復活オープンを7月1日に果たしたばかりの「クランメッセ熊本」。数日前にはジャニーズの「嵐」が来たと話題になっていました。

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明石さんは、別のコーナーで「シュトレン」の講習会とダブルの受け持ち。
大橋さんは、プレーンのほかにマンダリンオリエンタル東京内でレストランに出しているというオリーブ入りロデヴも披露。人気のため2日目はさらに増産体制。
隣の大陽製粉さんのブースの窯をお借りしての実演でした。

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焼き上がったロデヴが棚に並ぶのは一瞬。あっという間に試食に、お土産に、と手が伸びていったのです。

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松成と塚本は、試食作りに追われっぱなし。
スライスして、希望者にはバター、ベビーリーフ、ハム、チーズを乗せると色合い美しくかわいらしいオープンサンドの出来上がり。昼時間になるとしばらく人だかりが・・・・。「それでも、これ、パンがおいしいからおいしいんだわ」という声を聞いて、ニンマリしたことです。

チーズは、世界チーズ商会さんから「プチブリー」を、株式会社マースさんからは、九州産のミルクで6か月熟成させた「益城」という甘味とうま味が濃厚なセミハードタイプの協賛をいただきました。

ロデヴの認知度は思ったより高く、プロのベーカリーの方は、試食して味を確かめ、資料を集め、作り手に質問。「うちもやってみたんですけど、こんなふうに焼けない」「やりたいんですよね」
また、専門学校の生徒さんらしき若い方々は「え、え、なに、なに、これ。おいしいっ」「あっちで、すごくおいしいフランスパンやってるって聞いたから来ました、ここですか」とどんどん笑顔が広がりました。
専門学校の先生方ももちろんご存知。じーっくり資料をめくり、味を確かめうなづいていました。

9月5日の佐賀開催のご案内にも反応は高く、早々に予約も入ってきています。


5月の仁瓶さんの一人盛り上げ隊、そして今回とあわせて、ロデヴの会員の皆様にはたくさんのご寄付や協力をいただきました。現地から何かお返しできるものが送れないかと検討しましたが、大騒ぎの忙しさの中、対策が取れず、この報告文を持ってお礼とさせていただきます。本当にありがとうございました。また、今秋、あるいはそれ以降も引き続き、熊本、そして今心配の絶えない九州になにかできないか、考え続けていくつもりです。皆様からのご支援の残金は、そのときの活動にも反映していきたく思っています。








<あの地震から1年、熊本のいまを見てきました>

熊本入りした7月3日は晴天。飛行機の眼下の景色からブルーシートが減り、手入れの行き届いた鏡のように光る水田と、森の力強い緑がまぶしく目に入りました。
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空港から最初に向かったのは、今回の舞台を提供してくださった益城町の(株)丸菱の本社。入れなくなった社屋脇のプレハブで懸命に仕事をしている方々の姿と、窓に貼ってあった「がんばるばい熊本」の文字には胸打たれる思いでした。

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その後、昨年の大被害からそれでも立ち上がると宣言した南阿蘇の「めるころ」へ。昨年7月の「熊本盛り上げ隊」の置き土産か、ハード系のフランスパンやライ麦の入ったドイツパンなど、食事パンが増えていました。人の往来はGWこそ地元の様々な催しで賑わったものの、平日は厳しいとか。

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熊本市内からの道は刻々と改修されています。でも肝心の「阿蘇大橋」の再開通には5年はかかる。ただ、その代替えとして小さいながらも「長陽大橋」が今年9月に出来ると聞きました。この橋が完成したら、ぜひ大々的にニュースにあげて客足を呼び込んでほしいものです。

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車を走らせていると、突然目の前に山崩れのあとが。地震の爪痕には、いたるところで出会いました。現地の方々はこれを日常としてくらしていらっしゃる・・・。

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大きな音を立てて落ちた阿蘇大橋。この日も復旧のために、向こう岸でたくさんの人と重機が動いていました。


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緑の並木が続く東海大学キャンパス入り口。その向こうに取り壊しを待つアパートが見えます。


市内の「熊本城」は、復旧工事の様子も観光資源にして積極的なアピール。頼もしい!!
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夏休みと言わず、秋休み、三連休にはぜひ、熊本をたずね、出来ることなら車でも走ってみてください。
熊本の皆様が、一日も早く安らかな気持ちで暮らせる日が来ることを願ってやみません。                (報告 松成 容子)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 19:46| Comment(0) | 2016年度
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