2017年4月17日(月曜) 東京・世田谷
□第22回「パン・ド・ロデヴ技術講習会」と第38回「食べて楽しむ会」開催
若葉が朝陽にきらきらと輝くきもちのよい4月17日、「本日定休日」と看板の置かれた世田谷区ベッカライブロートハイムの奥の厨房では、熱気あふれる技術講習会が繰り広げられました。
初めてこの厨房に足を踏み入れた参加者は、厨房の機器、道具、配置ひとつひとつに込められた思い、その説明にため息をつくことしきり。
「パン作りは人と比べなくていい。自分のおいしいと思うパン作ればいいんですよ」という明石さんの言葉に、たくさんの参加者が大きくうなづいていました。




この日のアイテムは以下の3つでした。
パン・ド・ロデヴ(プレーン、ノア、フリュイ)
ラウゲンブレッツェル・・・・生地作りの考え方がロテヴと対極にある事例として
パン・ド・セイグル・・・・・・ルヴァン、種の面白さを語る事例として


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夕刻16:30からは「食べて楽しむ会」の始まりです。
当会のお約束どおり、乾杯の時にはまだ、パンしかテーブルにありません。
「今日はロデヴを2回仕込みました。焼きたてが、いま程よく冷めて、まさしく冷めたてです。まずは、プレーンのロデヴからどうぞ」と明石さんの発声で乾杯です。

続いて、根セロリの冷製スープ、ロデヴのチーズ(グリュイエール&マリボー)トースト仕上げ、きゅうりとトマトのサラダ、チーズの盛り合わせ、大山ハム様からは5日間かけて塩を塗りこんだという厚切りの熟成乾塩ベーコン、プリッと触感の楽しい粗挽きウインナーソーセージの協賛をいただき、家庭での失敗しないウインナーの温め方も営業担当の水野さんからお話いただきました。
明石さんからはロデヴにバター、ライ麦パンにはマスカルポーネとブラックカラント(黒スグリジャム)がサービスされました。








最後に、明石さんの新刊「パン屋の仕事」の本作り裏話があかされました。
「いままで忙しいばかりで出来なかった自分のパン人生40年の積み重ねを、本にすることでやっと整理できました。でも、本になる頃に改めて、まだまだ書ききれてなかったことにも気がつきました。それはこれから言葉で伝えていけたらな、と思っています。」
熱の入ったトークショーの後は、本のサイン会。いつしか降り始めた雨にも負けず、お土産のパンとサイン入りの本を胸に抱え、皆さん笑顔で帰路に着かれました。
(報告 : 松成 容子)