2017年11月21日

食べて楽しむ会@徳多朗ヨツバコ店

ロデヴの会 活動報告
2017年11月7日(火) 横浜


□第42回「食べて楽しむ会」開催

快晴の空が気持ちの良い秋の一日、横浜の人気べーカリー「ベッカライ徳多朗」ヨツバコ店で「パン・ド・ロデヴを食べて楽しむ会」が開催されました。受け手は、ご主人の徳永淳さんとともにお店を営む徳永久美子さんです。いつも大人気の徳永さんの回ですが、今回も募集開始後あっという間にいっぱいになりました。


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今回は当会技術顧問の仁瓶利夫さんも徳多朗の厨房に入り、仕込みをサポートしてくださったそうです。
まずはいつものごとくプレーンのロデヴと、お店の一番人気「クルミのロデヴ」を味わう時間から。
徳永さんは「50才になったらピザ職人に転向しようと思っていたのに、こんなにすごいパンに出会ってしまって、それができなくなった!」と話されました。すごいパンとは、仁瓶さんの作られたロデヴのことです。

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続いてお店いちおしの「冷たいバター&チーズ」をはさんだクルミのロデヴがサービスされました。
 乾杯の後、会食がスタートします。今回のテーマは「和風」。徳永さんの独創的な料理が次々とやってきます。



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根菜ミックス炒め&白味噌のタルティーヌ
やっぱりロデヴは和の味にもよく合うことを実感します。

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「切り干し大根のソムタム風」と「カリフラワーのサラダ」
ソムタムとはタイの青パパイヤを使ったサラダのことですが、これを切り干し大根で。ナンプラーが使われていて、ちょっとエスニックな味わいです。カリフラワーは農協から納品された採れ立てで、まかないのサラダの人気者なのだそう。


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「ボクの低温ローストした豚肉」と「自家製ザワークラウト」
 スパイスと肉のうまみがたくさんのっていて、じんわりくるおいしさの豚肉に、フレッシュなザワークラウトが好相性です。このマル秘の漬け込みは社長の徳永淳さん(=ボク)によるもので、昔カフェをやっていた頃に作っていた懐かしの料理なのだそうです。こんな料理が食べられて私たちはとても幸せです。


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「オレらのリエット」
オレらとは製造スタッフのこと。オレらが自由な発想(今回は赤ワインを使用)で煮込んだリエットです。口の中でとろけるようなおいしさでした。「副社長(=徳永久美子さん)のロデヴに捧げます」との副題が付いていました!

こちらは「わたしの魯肉飯の具」
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「わたし」は久美子さんです。魯肉飯(ルーローファン)とは、台湾の煮込み豚肉かけ飯のこと。皮付き豚肉に、台湾の五香粉が決め手。今回は社内みんながアイデアをだしあって、「豚肉でロデヴに合うもの」を作ってくださったのです。



たくさんのおいしい料理がでてきましたが、秀逸だったのはこれ。
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「揚げロデヴ 和風汁」
なんと上にのっているのはロデヴの生地にライ麦粉を付けて揚げたもので、鯖と鰹だしの和風のおつゆに浮いています。
びっくりのビジュアルに続いてもっとびっくりしたのは、そのおいしさです。まさかこんなにロデヴが和風のおつゆに合うとは! これはもう脱帽以外の何ものでもありません。参加者からの大絶賛を浴びていました。お店のスタッフの間でも大流行中だそう。

さて〆は「スパイスあんこのアッフォガート」と「ロデヴ・オ・ザマンドりんご味」

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いつもながら、スタッフの皆様がつねに温かく気持ちよくサービスをしてくださいました。
当日は本店が定休日とのことで、本店からもお手伝いに来て下さり、最終的には30名近くの方のお顔が見えました。そして久美子さんの指名で、急遽何名ものスタッフの方々が「私とロデヴ」について、お話しくださいました。いかに難しいか、いかに面白いか、そしてロデヴの会に参加したことがきっかけで徳多朗に就職してしまった方も! 「ロデヴは食べておいしいけど、かっこいいパンでもある」、「切っているだけで、うまそう!と思う特殊なパンだと思う」などなど、久美子さんだけでなく、みなさんがロデヴを愛していることが、ひしひしと伝わって来ました。

さて参加者の自己紹介の時間には、「今日は刺激と感動を貰った。これからも自分の舌を鍛えていきたい」、「日頃パン作りが仕事だが、今日は気持ちが奮い立った」、「こんな時代に共感できることは素晴らしい」など熱い意見が飛び交いました。
いつもながら心に残る温かさとパッションでもてなしてくださる徳永さんご夫妻とスタッフの皆様方、そしてロデヴを囲んでひとときの楽しい時間をご一緒してくださった皆様方、本当にありがとうございました。
(報告:塚本有紀 写真:森田圭二、塚本有紀)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 13:57| Comment(0) | 日記

2017年10月18日

技術講習会と5周年記念パーティー

■2017年09月25日(月)
5周年「第30回 技術講習会」と「5周年記念パーティー」 開催

「食べ手主導で始まった奇妙なこの会に、これまでお付き合いいただいた皆さん、あと5年、この奇妙な会をどうぞこのまま応援してください」
 新宿中村屋で開かれた5周年パーティーの席上、技術顧問の仁瓶利夫さんのあいさつに、会場はクスクスと笑いを含みつつ、「わかったよ」と温かい拍手が沸きました。



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会場は新宿中村屋8階 「グランナ」をワンフロア、借り切って。






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技術顧問の仁瓶利夫さん(家元)「ロデヴを面白がってくれる職人に恵まれてよかったです」

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同じく明石克彦さん(師匠)「100年に何個もでないですよ、こんなパン」

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同じく金林達郎さん(親方)「このパン、和食ともよく合う、そんな提案してるんです」

 そもそもこの会は2012年10月にスタートするときに10年限定と宣言して始まりました。組織というのは、活動というのは、ずーっとダッシュはできない。いつか勢いが停滞し悩むときが来る。でも、そんなことのためにやるんじゃなく、「ロデヴが真っ当に育つ姿を見届けるため」なのだからと、10年。でも早5年が過ぎました。
公約の3年フェスタに続く5年目フェスタ。早かったような、長かったような・・・・と振り返りつつ、たくさんの方々の参加で楽しいひと時を過ごしました。
 
食べ手のために、作り手も増えていただかないとならない、と始まった技術講習会はすでにこの日で30回め。また新宿区カネカさんのラボでお世話になりました。
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そのカネカさんで前日と当日、仁瓶さんが焼きためたロデヴは、夕方の人出でにぎわう新宿中村屋8階に持ち込まれるや否や、陳列が始まります。別の車で明石克彦さんのロデヴ、そして千葉からは電車で金林達郎さんのロデヴも手持ちで搬入。最初のアペリティフタイム30分は、3人のプレーンのロデヴを飲み物と一緒にたっぷり堪能していただきました。








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横浜から、ベッカライ徳多朗の徳永久美子さんのロデヴも参戦。目移りするぅ・・・・。

5年めの折り返しのこの秋、記念のパーティーを新宿中村屋さんで開くことができたきっかけは、なんと中村屋の重鎮、二宮総料理長のほうからロデヴの会を見つけてくださったこと。熱いパン、熱い活動、熱い人の心は、たくさんの人を巻き込んで、なんとこのときから中村屋のベーカリーチームも「ロデヴが焼けるようになるぞ」と決意を固めてくださったほど。
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新宿中村屋 総料理長 二宮健氏
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ロデヴのためにこの日、特別料理を提供してくださった石崎料理長









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「美しい」「美味しい」と大評判のなかでも、「ローストビーフ」は注目株でした
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もう一つ、「この人参おいしい」と噂になったのは、実はフランス式キャロットラペとは別物の「人参のマスタードシードバジ」という名の炒め物。石崎シェフが後でレシピも教えてくれました。

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しめは「中村屋純印度式カリー」。これをロデヴで食べられる幸せや、いかに・・・

ことは2008年1月に始まります・・・・という話を、当日、代表の松成からお話しました。「そしてこうやって公的な会になったのが2012年。当時はきっと怪しい会と思われたでしょうが、お三方の信用に、皆様の信用が加わってここまでこられました」と、この5年間に北海道から鹿児島まで全国でやってきた会、そして南仏ロデヴの様子も写真でお見せしました。
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事務局はつぶやきます。「きょうも、メッちゃロデヴ、おいしいね。これに早くから目をつけた私たちって、すごくない?」「でも、誰かがこの会を立ち上げてくれてたら、私たち、お客になって座って食べられましたよ10年間」「あ、そうか、しまった!」


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この花は、「ロデヴらしい自然観」を表現した、羽鳥裕子理事の作品。

パン・ド・ロデヴ普及委員会は、あくまでも食べ手の幸せのための会。ですが、パン業界の人々は「あのお三方の会」という視点から離れない。でも、良いのです。日本を代表する仁瓶、明石、金林の3氏がすべてを理解してくださった上で、この10年計画を「面白い」と一緒に取り組んでくださり、このパンをキーワードに後進の指導にも、食べ手の笑顔を作ることにも、半端ない熱を入れ続けてくださるのですから奇跡のようです。ロデヴも順調に広まっていますし、こんなデザートまで生まれました。
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中村屋羊羹とチーズがのったロデヴ
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黄な粉まぶし、あんこ入り、フライド・ロデヴ

いよいよ残り5年、後半戦に入りました。この夜の多くの皆さんの笑顔はまた、力になりました。こまで、そしてこれからもと、ご参集いただいた方からメッセージをいただきましたこと、忘れられない夜になりました。







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この夜、お三方に名入りナイフをプレゼントしてくださったヴィクトリノックス・ジャパンの石渡尊さん

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カネカでいつもアシストをしてくださる山崎隆二さん

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九州地区の陰の仕掛け人、丸菱の田口洋一郎さん




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「これ1冊でわかる パン・ド・ロデヴ」の発行元 旭屋出版 永瀬正人さん

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「もっと応援しなくては」と言ってくださった、藤井幸男記念・教育振興会の美木陽子さん

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粉のわがままを聞いてくださる日清製粉の濱田恭弘さん




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毎年、食べて楽しむ会を開催してくださるベッカライ徳多朗の徳永久美子さん

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九州から、これを出張理由に来てくださった大陽製粉の小柳哲さん

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おいしいハム・ソーセージの提供をしてくださる大山ハムの勝恵梨さん

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コーヒーセミナーの第二弾が楽しみなくれあーるの内田一也さん


あと5年したら、自分たちもゆっくり食べられる側になることを夢見て、自分たちを励ましつつ新しいことにもチャレンジしていきますので、ご意見、ご希望がありましたら、ぜひ、いつでも事務局にお知らせください。
次は、横浜、群馬。その間の10/21の「チーズパン博」にも出展してロデヴ普及につとめます。どうぞあと5年、最後まで応援、宜しくお願いいたします。
(報告: 松成容子)
posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 19:07| Comment(0) | 日記

2017年10月17日

パン・ド・ロデヴ技術講習会&食べて楽しむ会in京都

夏の名残の暑さも厳しい8月下旬、京都麻袋のラボをお借りして第28回「技術講習会」および第40回「食べて楽しむ会」を開催しました。

講師は3年ぶりとなる京都「たま木亭」の玉木潤氏。そして当会技術顧問の仁瓶利夫氏もゲストでかけつけました。

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参加受付当日にほぼ満席状態、という人気を博する玉木氏。

朝9時から始まった技術講習会では、その玉木氏の技術を自分の目で確かめたいと意欲的な参加者のみなさんに、玉木氏は限られた時間の中で、技術のみならず、経営という面からの貴重なお話もしてくださいました。

玉木氏ならではの味のしっかりした、旨味が押し寄せてくるようなパン・ド・ロデヴ。
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ずらっと並んださまは圧巻です。
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ロデヴのバリエーションとしてマンダリンオレンジとクルミを加えたフリュイ。少し大きめにカットされたオレンジがロデヴの生地と好相性でたまらない美味しさです。

また、ロデヴの生地をクロワッサン生地に張り付けたクーニャマンは、バリッと音がするほどパリパリの食感に驚かされます!

さらにもう1つ披露してくださったのが、クロワッサン生地の上にロデヴの生地を重ね、さらにくるみをふんだんにのせて平らに伸ばした菓子タイプのもの。
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「ロデヴはたくさん仕込んだほうがおいしい。しかしそれだけにならないように、その生地を派生させる。すると、無駄がなくなると同時に相乗効果でさらにおいしいものを作り出すことに繋がる」と玉木氏は話されました。
参加者のみなさんも、そのアイデアの斬新さとおいしさに感嘆の声を上げずにはいられない様子でした。

午後からは気温の上昇をものともせず、参加人数も増えてスタッフ含め総勢57名で「食べて楽しむ会」が始まりました。
前日にモンゴルから帰国したばかりの松成理事も、スーツケースを手に駆け付けてみなさんにご挨拶。


今回、玉木シェフのロデヴに合わせたお料理を用意してくださったのは京都のシャルキュトリー リンデンバウム、吉田英明シェフです。
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ハム、パテ、リエット
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また、フランスの古い地方料理の本から再現したという、エスカルゴとハム、ホウレンソウなどを煮込んだエスカルゴのロデヴ地方風という珍しい料理もふるまわれました。

食べ進めるほどに美味しさを感じられる一品として、ジャガイモの代わりにロデヴをおろして使ったブランダード。
どれもこれも美味しすぎて、さらにロデヴがすすんでしまいます。
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今回の目玉は、吉田シェフによる「パン屋さんで作れるリエットとテリーヌ・ド・カンパーニュ」講座です。経験豊かなプロならではの説明の後には、熱心なみなさんから質問が飛び交っていました。


会の終了後、残された「作り手の思いとは、パンのうまみに比例するものだと」感じた」、また「天才玉木さん、と呼ばれる理由を実感した」などの、みなさんからの感想を通して、改めて玉木さんの偉大さを再確認した一日でした。

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今回、会場をご提供くださった株式会社京都麻袋のみなさま、パンや料理に合うジャワティーをご提供くださった大塚食品さま、準備等ご協力くださいましたみなさまのご協力のもとに素晴らしい会となりましたこと、厚くお礼を申し上げます。    
              (報告:有吉能子)

posted by パン・ド・ロデヴ普及委員会 at 16:23| Comment(0) | 日記